「(無題)」

written by Rim


年を重ねるごとに
透明だったものは濁り
白かったものは黒くなる

でも
濁った水はきれいな水と混ざり合い
完璧ではなくても
またその輝きを取り戻す
黒い絵の具に白を混ぜれば
完全ではなくても
やがて白くなる

今がその時
真っ白な形をつくりだし
透明な心をうみだした
それをつくりだせるのなら
また元に戻れる




feelings of master

心をみつめるとき
そこにうかぶ黒さやくすみ
それを二度と消えぬものとあきらめてしまわないで

それは
ギザギザのついた刃物でこそぎ落とさなくとも
婚礼のヴェールをゆらすほどの一吹きの春風によって
空へと舞い上げられる程度の
薄い膜なのかもしれない

あきらめないで
きめつけないで
春風の季節はまだ終わってはいないから
春風の使者は
冬の終わる場所をいつも探しているらしいから

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