「解毒剤」

written by みさり


そして
帰る所のなくなった僕は
哀しいなぁと思いながら
本当は哀しくなんかないことに気がついた

かえって
こんな風に廊下で縮こまって
窓の傍で泣いていても
雲の切れ間に射した西風が
僕の額に吹き込んで来たりするのだ


feelings of master

つらいことに何度かぶつかると
それだけで自分が強くなったような気がして
でも
それは少しづつ感じるチカラをそがれているだけなのかも
キライな笑い方がいつのまにか張り付いてしまった
ダレモナデテテクレナイコノホッペ
きらいと泣いても
ただのふし穴からは何も流れない

魚の目のようにポロリと落ちるのには
薬を使うより
おばあちゃんのおまじないを思い出したいよね

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