「夏の雨」

written by あさみ


振りほどけないほど強く そのひとは
ずっと私を 抱いています。

あんまりな結末に 今や ふたりは
この夏の雨のなか、遭難。
乗り上げた岸辺で 目を閉じました。

どんなにあなたを 不幸にしても
取り消せない言葉が あったのよ。
確かに、そこに。

今はもう 夏の雨のなかだけど。




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