「頑張る君に」

written by 皐月絵夢


人に辛い自分を気づかれぬようにと振舞う君の隣で私は
何時もと違うところを
以前と違うところを
気づいて気づかぬフリをする

「私は此処にいるよ」とか
「心は楽器の弦と同じなんだよ」とか
伝えたい言葉は沢山あるのだけれど
君の気持ちを楽に出来る言葉は
一体なんだろう?

結局私は
気のきいた言葉の一つも持ち合わせないで
佇み俯く君を見上げてる

だから今は
「頑張れ」なんて言わないよ
頑張る君には野暮だから




feelings of master

こころにしまったたくさんのことば
勇気をほりおこすスコップ
涙を無限にうけとめるハンカチ
それはわたしのたからもの

だけど
きみの歴史にはない言葉だよね

だから
そっとよりそっていよう

いつかわたしに
だれかがくれたような
すうっと染み入る温度のことばを
きみのとの間で
醸していこう

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