「空と花と絵描きとその友と」
written by 皐月絵夢
静かな小さい家の中
後日彼はキャンバスに向かい
満足そうに頷くと
彼を訪ねた友人は
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紫陽花の頃
そっとタンスからとりだす
梅雨晴れの陽気を織り込んだ木綿のハンカチ
自らの力はほんのかすかなものでも
大いなる力に敬意を持つなら
それとつながるかけはしとなり
だれかへの一助となることができる
友の涙を心に受け止め
そっと差し出す一枚の布
傍目には無力なのに
とてもあたたかな存在
意味ないよと
言いたげな喉のささくれに
染みとおるのど飴のように
今はただやさしく