「貝殻の詩(うた)」
written by 蒼 踊子(そう ようこ)
僕は海の絵をかいている 僕の部屋は岬から遠く 狭くてごみもあるけれど 壁も床も海の絵で一杯だ 机にはきれいな貝殻もある 中からきれいな詩もきこえる そう、だから 人魚の女の子が訪ねてきても ほんの少しの間なら 僕と暮らしてくれないだろうか 海に帰りたくて泣くことを ほんの少しの間なら 我慢してはくれないだろうか そう、だから きのう岬にいた女の子 僕に会いにきてくれないだろうか |
ほんの少しで手がとどくほど
近くに感じられても
どれだけ山を
駆け越えても
とどかないとも感じられて
何かを好きと
感じることや
確かめることは
熱くて 寂しい