「紫陽花」
written by 星粒
あなたは白い紫陽花が好きだと語ったから
紫陽花の部屋の中には
紫陽花はいじらしい花なのだった。
生まれた地上の
わたしはそんな風に自分とよく似ているし
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何かいいよね
何がって言葉にできるわけじゃないけど
あなたと
わたし
自分たちが
歩いて行く先に
不安をやっきになって並べ立てず
雨にぬれた体をとりあえず拭いて
着なじんだ服に着替えたときのあたたかさのような
ほっとする感じ
他人や世間をうらやましがったり
逆にうらやましがられたり
そんなやり方や姿を求めないで
小さなテーブルの上に
ささやかな
それでも
どこにも売っていない
いとおしい
思い出のような
小さく やわらかなケーキをのせて
ふたりでつついて
微笑みあうような
わたしたちのたたずまい