「奪えないもの」
暗い部屋疲れてしまった君の胸をうめる諦めの独り言 全て思い通りになる人生なんてない 自分のやりたいようにはできないことばかりだ でも 「やりたいようにやろう」 と「思う」ことは 自分の心のままにできるはず どんなに困難でも 障害があろうとも 誰に何を言われようと その意志までは縛れない 奪えない 結果はどうあれ 手応えは残るよ 「僕の知らない彼女の時間」部屋のドアを開け君が言う 行ってくるね の中で バイト行ってくるね が 一番切なかった 700円そこらの時給に 君との時間を奪われてしまうことが 君の時間が 僕の知らない時間になってしまうことがに 切なかった 編みかけてあきらめたんだと思う あのマフラーらしきもの ぼくに何を買ってくれるより 君が編む姿を見ていたかった 「だれかとわたし」
だれかをやさしくないなって思うとき そんな自分も ちょっとやさしくないなって思う 「捨てた感覚」
冬の風に不意に感じた懐かしさ さむいさむいとはしゃいだあのころ 失ったのではなく 捨ててきた感覚 北風は感じるものから避けるものへ どろんこは楽しいものから汚いものへ 変わったのではなく 変えたのだ 自分が たくさんの感じる力 閉ざしてゆく その先に 何が残るだろう 「始まりの笑顔」
少しぎこちない少し照れくさい けれど 灰色の空に 朝日がのぼるように 君の笑顔をよびおこす そんな始まりの笑顔を 僕は持ちたい |