里親制度に関するいろいろな情報を集めました


<体験談のご紹介>

サイト・ブログ名など サイトの内容
コンナン子育てブログ 里親委託から特別養子縁組をしたコンくん・ナンちゃんの子育て&その他の日常の出来事を綴ったコンナン母さんのブログです。
特別養子縁組を考えている人が、養子を育てるということのイメージを具体的につかめる一助になればとのご好意で紹介させていただいています。
「養育家庭体験発表集」
東京都福祉保健局 ページ内の「養育家庭体験発表集」コーナーです。
毎年10月と11月の里親月間に行われている「養育家庭体験発表会」にて発表された内容の要約版が読めます
い〜ちゃん も〜ちゃんのえ!こ〜(ECO)ライフ
北海道で酪農生活と里親生活をされている い〜ちゃん&も〜ちゃんのサイトです。
どちらも傍目からはわかりにくい苦労もあるかと思うのですが、それ以上の楽しさ、豊かさを感じる日々の様子がつづられています。
絵本「ふたりのおかあさんからあなたへのおくりもの」を出版されました。

<関連サイトへのリンク>

サイト名・バナーなど サイトの内容
ふじ虹の会 静岡県の富士市・富士宮市の里親会のサイトです。
平成23年4月発足のフレッシュな団体さんで、盛りだくさんの活動記録が掲載されています。資料も国・地元のものがいろいろとあり参考になります。
当サイト内にイベントレポートもあります。

愛の手運動 from KOBE
里親探しの「愛の手運動」をしている民間の児童福祉団体、社団法人 家庭養護促進協会 神戸事務所のサイトです。
制度解説から各種資料まで詳細かつ幅広く情報が得られます。サイト上からも注文のできる協会作成の書籍も内容が具体的で充実しているのでおすすめです。

あたらしいふれあい
上記の家庭養護促進協会の大阪事務所のサイトです。
ワーカーさんの日記や掲示板でのやりとりなど、協会の活動が身近に感じられる工夫がされていて、たびたび訪れたくなる雰囲気があります。

アン基金プロジェクト
里親、里子支援のために自立支援資金の貸付、里親のレスパイト、研修事業、里親制度の普及啓発活動をされているNPO団体さんです。
活発な活動の様子を拝見していると、なんだかこちらも元気がわいて来るのを感じます。

日本ファミリーホーム協議会
小規模住居型児童養護事業(ファミリーホーム)というグループホーム的な形態で養育行う事業者の全国団体(里親ファミリーホーム全国連絡会から名称変更)。
ファミリーホームについての詳細な解説を始め、各ホームの生活の様子の情報があります。
ファミリーホームは里親制度とともに家庭での生活を保障する事業です、地域の子育ての資源の充実など多くのことに寄与する動きなので応援させていただきたいです。

シドさんの里親のホームページ(人間の)
里親のシドさんの運営されているサイトです。
里親制度の動きや様々なデータなどの情報が提供されています。掲示板も情報交換・交流の両面でにぎわっています。
「(福)子どもの虐待防止センター (CCAP) 」
子どもの虐待を早期に発見し、虐待防止を援助するために設立された民間団体です。
いくつかある事業の中の1つとして里親に関する支援があり、里親からの電話相談・個別相談への対応や、里親の相互ケアグループの支援を行っています。
広く一般を対象とした児童虐待、子育てに関する電話相談も行っています。

「おとなりさん」
里親家庭を描いた漫画を掲載されているはるさんのサイトです。
サイトの名前がそっくりなら、サイトのテーマもや思い入れもまた同じ里親制度という偶然のつながりでお知り合いになりました。
漫画というジャンルの持つ力で里親制度を応援してくれています。
千葉県里親家庭支援センター
千葉県里親家庭支援センター
里親家庭を支援しているNPO団体のサイトです。

里親支援を地域の子育ての関係団体や専門家を巻き込んで展開しています。月例の研修会や相談活動も実施されています。


<里親制度関連の定期刊行物>

刊行物名 内容など
新しい家族〜養子と里親制度の研究〜
発行者:養子と里親を考える会

発行者は養子縁組、里親委託、児童・家庭福祉の研究活動を行っている団体。
内容は会員の研究・実践報告など、加えて会により主催されている研究会の記録として講演内容と質疑応答・資料など掲載されており、さながら紙上講演会、ライブ中継のアーカイブといった趣もある。

一般には販売されていない、購読会員として入会すれば定期購読ができる(個別購入やバックナンバーは会事務局で対応)

里親と子ども
編集:『里親と子ども』編集委員会
発行:(株)明石書店

里親制度に関する専門雑誌。学術雑誌と里親会だよりの中間、専門的内容をわかりやすい形で提供するというコンセプトで編集されている。
内容は各号で設定された特集記事とエッセイ、書評、トピック、資料などで構成されている。
vol.1 特集:「里親への初期研修」(2006.10)
vol.2 特集:「虐待・発達障害と里親養育」(2007.10)
vol.3 特集:「児童相談所・市町村と里親」「親族里親」(2008.10)
vol.4 特集:「地域里親会の活動」「児童福祉法改正と里親制度」(2009.10)
vol.5 特集:「養子縁組制度」「子どもから見た里親制度」(2010.10)
vol.6 特集:「養育の不調をどう防ぐか」「子どもの自立支援」(2011.10)
vol.7 特集:「社会的養護の改革と里親養育」「愛着の形成と里親養育」(2012.10)
vol.8 特集:「家族の変容と里親養育」「里親リクルートの方法」(2013.9)
vol.9 特集:「養子縁組あっせん」「里親養育の社会化」(2014.9)
vol.10 特集:「これからの社会的養護と里親養育」「里親養育のケースマネージメント」(2015.10)
(※vol.10をもって休刊)

<関連書籍>

書籍名 内容など
あしたから家族〜あたらしいふれあい第4編〜 編者:公益社団法人 家庭養護促進協会 発行:明石書店

家庭養護促進協会大阪事務所が月に1回発行している機関紙「あたらしいふれあい」、そこに2000年以降の14年間に掲載されたスタッフの文章をテーマごとに新たに編集した一冊です。テーマ郡は「親子むすび」「受け止めて、受け止められて、親子になる」「真実告知のほんとうの意味」「週末里親という関わり」「親の言い分、子の言い分」「親になるということ」の6つ。巻頭には評論家の芹沢俊介氏の寄稿もあり。

里親家庭の姿と、それに寄り添う協会スタッフの思いが良いバランスで綴られており、読み応えたっぷりの全288ページとなっています。

産めないから、もらっちゃった! 著者:うさぎママ 発行:メタモル出版

「うちはうち、よそはよそ」という一貫した姿勢で、しなやかにで力強く、されどかたくにならずに肩の力は抜けている「うさぎ」ママさんによる特別養子縁組によって家族になった日々のストーリー。

軽妙な語り口のおしゃべりを側で聞かせてもらっているような文体で、養子縁組家庭であることによって生じるあれこれを、少しの緊張をはらんだ明るさで乗り越えていく姿を追っていくという感覚で読み進められます。

明日の子供たち 著者:有川浩 発行:幻冬舎

「施設ってどんなところだろう、そこにはどんな人がいるんだろう?」そんな思いを抱くきっかけは何でしたか?そして、その疑問の答えを、あなたはどれだけ知っていますか。

「図書館戦争」シリーズを始めとして、多くの映像化・舞台化作品を執筆する著者による児童養護施設を舞台にした小説。エンターティメント性は抑え気味ですが、いつもの空気感と軽妙な語り口の中で大事なことを伝えてくれているように思います。

(この作品が生まれたきっかけに基づく、あるしかけがありますが、それは読んでのお楽しみということで)

里親家庭・ステップファミリー・施設で暮らす子どもの回復・自律へのアプローチ〜中途養育の支援の基本と子どもの理解〜 著者:津崎哲郎 発行:明石書店

児童相談所勤務を経て大学で教鞭をとる養育里親である著者による、中途養育で生じる子どもの心理・言動とそれに大人がどう対処すべきかを理解できる一冊。

様々なところで発せられた子どもたちの声を交えながら、代表的な中途養育の3形態を比較することで、多面的な気づきを与えてくれます。
先人の知識と知恵を支援に活かしていくことで、大人と子どものそれぞれの思いに寄り添い、子どもの傷つきの回復につながっていくことへの願いを感じます。

巻末には大阪市発行のステップファミリー向け資料<おとな編><こども編>を収録。

里親制度の家族社会学 著者:園井ゆり 発行:ミネルヴァ書房

里親家庭を家族社会学の視点から分析し、近代の家族が失いつつある家族としての機能を社会として補完する役割を持つ「養育家族」と定義している。

日本及びアメリカでの里親制度の位置づけ、51の里親家庭へのインタビュー、家族の歴史的変遷などをもとに論じられている。
自分としては、ぼんやりととらえていた里親家庭の役割を、論理立てて整理するのに助けとなる論文でした。

不妊治療のやめどき 著者:松本 亜樹子 発行:WAVE出版

不妊治療患者の支援をしているNPOfineの理事長である著者による、「不妊治療・その後」にまつわる体験談集 。

不妊治療を経て養子縁組里親、養育里親を考えた方の経験談も掲載されています。
子どものいる生活を思い描くとき、大事なのは「子どもを生むこと」なのか「子どもを育てること」なのかを早い段階で考えることなど、いろいろな選択肢があることを寄り添うような雰囲気で気づかせてくれます。

子どものいない夫婦のための養子縁組ガイド〜制度の仕組みから真実告知まで〜 著者:吉田 奈穂子 発行:明石書店

「子どものいない夫婦のための里親ガイド」の著者による、養子縁組に関する総合ガイドブック 。

児童相談所からのケースと民間団体からのケースが併記された制度解説に加え、著者自身の経験、養親・養子・支援者のインタビューと経験談が豊富に掲載されています。
民間団体については、特定の団体に限定された解説ではなく、養親希望者の判断によって選択してもらうというスタンスになっています。
支援機関、自助グループの連絡先も掲載されています。

里親のためのペアレントトレーニング 著者:武田建/米沢普子 発行:ミネルヴァ書房

タイトルにある「ペアレントトレーニング」とは子育てにおいて親が果たすべき役割を理論をもとに体系的に学び、技術を身につけるプログラムのことをいいます。

全12章構成で、前半の第1〜4章は家庭養護促進協会のケースワーカーによる里親の役割及び里親家庭特有の事情をふまえた内容が、後半の第5〜12章は子育てにおける全般的な手引きやヒントが詰まっています。
具体的な場面例や対応方法が豊富で、現役の里親さん限定ではなく、これから里親になりたい方や子育て中の親御さんにも有用な内容になっていると思います。

里子・里親という家族〜ファミリーホームで生きる子どもたち〜 著者:吉田菜穂子 発行:大空社

福岡県で里親〜専門里親〜ファミリーホームと役割をバージョンアップさせつつ、大学院で博士論文まで書いてしまうという着実かつ鋭い視線を持った歩みをされている著者による一冊。博士論文のテーマ「里子事業の歴史的研究:福岡県里親会活動資料の分析」の実践編という位置づけであり、研究者としての分析を交えつつ、ファミリーホーム「吉田ホーム」で暮らす子どもたちとそれに関わる大人たちの姿が記されています。

子どもと大人の関係性というのは十人十色で、さまざまな形を目にすることで気づき、驚き、客観視することできる。大人の側が自分の考えや世間で当たりまえとされていることを守ろうとしても、生身の子どもはそうはいくかと反応してきます。全く違った背景を持つメンバーが一つの集団となる里親家庭では家庭・家族のルールは「なぜそのルールがあるのか」をメンバーがきちんと理解することが必要、そのうえで、ひとりひとりの事情や心情に配慮した柔軟さと、風通しのよさもまた求められます。しっかりとした土台を持ちながら、必要に応じて無理なく開かれているという状態が一つの理想なのではと感じました。

おれのおばさん 著者:佐川望実 発行:集英社

「とある事情」により自宅で暮らせなくなった中学2年生男子は長らく疎遠であった「おばさん(医学部中退の元演劇人、なぜか児童養護の世界を描いた作品には演劇人が登場することが多い気がします)」の営む児童養護施設で生活することになる。

施設とはいってもグループホームであり、親族であるおばさんが施設運営者であるため、親族里親的(ファミリーホーム的)な印象もある状況。子どもとしてはどうにもならない周囲の状況に振り回されること、されどそういった事情があろうがなかろうが子どもは子どもなりに日常の葛藤や問題を抱えていること、2つの事情をさばきながら飲み込みながら少しずつ逞しくなっていく姿が印象に残ります。

本書は文庫化されており、続編も刊行されています。

週末は家族 著者:桂 望実 発行:朝日新聞社出版

児童養護施設で暮らす少女の演技の才能を目に留めた売れない小劇団の主宰者はとある別の目的を秘め、彼女の週末里親になることを決め、パートナーの劇団スタッフを交え、少し変わった3人の週末家族の関係が始まる。

フィクションとしての物語の設定の核として週末里親制度が据えられていますが、かなり特殊な事情を描いているため里親制度の入門という用途には適さしないかもしれないです。されど、血縁関係にない個人同士の関係性の構築という共通するテーマについてはうならされるフレーズも多く、読み応えがあります。

ビーマイファミリー(1)〜里親と里子 絆と愛の物語〜 著者:楠木あると 発行:(株)集英社

不妊治療を止め、養子縁組を目的とした里親として幸せな家族になることを夢見て児童相談所を訪れた夫婦は「かわいくて健康な女の赤ちゃん」を希望を口にする。しかし担当となった児童福祉司から里親制度をめぐる現実を伝えられ、自分たちの思いのギャップに直面する。 養子縁組だけではない里親の形があること、里親家庭での受け入れがうまくいかないことがあること、里親家庭で育つ子どものメッセージ。夫婦は悩みや葛藤を抱きながら、里親になるということを改めて考え、一歩を踏み出すが…

里親制度の実際をよくとらえていると感じます。一般のパンフレットなどではなかなか表に出てこない「つまづき」の部分の描写も多く、親になることの「覚悟」を試されるかのような緊張感も漂っているところが深みを与えている(もちろん喜びや感動もしっかり描かれている)。コミックという形式もあいまって、制度のことを理解するための入門書として有用だと思います。

里親ってなんだろう〜地域における子育て支援を考える〜 編著者:田中希世子・松山清 絵:竹岡紀子 発行:(株)あいり出版

(1部)里親ってなんだろう 〜家族っていろんなかたちがあるんだね〜 :絵本形式で里親家庭で過ごすことになった児童の様子を描いている。
(2部)ささえあうことの素晴らしさを知る :制度解説、社会福祉の各分野と里親とのかかわり、現場からのメッセージ、提言など
絵本サイズでかわいいイラストの表紙という手に取りやすい外見のイメージをいい意味で裏切られる第二部の豊富な資料という1冊で2度美味しい好著。

70人の子どもの母になって〜お寺ではじめた里親生活〜 著者:伊東 波津美 発行:法藏館

浄土真宗のお寺を生活の場とし、20年以上にわたって里親生活をされている著者の思いを綴った一冊。里親になるきっかけから過去の奮闘の日々、そして現在までを全110ページとコンパクトにまとめられています。
里親家庭に起きる様々な喜怒哀楽の場面が日常の言葉で活き活きと綴られており、里親家庭の雰囲気がよく伝わってきます。

子どものいない夫婦のための里親ガイド 著者:吉田 奈穂子 発行:明石書店

不妊治療を経験した後に里親制度によって子どもを迎え、特別養子縁組を行った著者による「総合的里親制度ガイド本」。
「子どものための里親制度」という基本的な意義の理解からポイントごとにぶつかりがちな問題の解説まで丁寧な記述がされています。
里親という言葉を知ったときから実際に子どもを育てている最中まで、必要な情報にアクセスする方法が体験談とともにトータルで網羅されていて、 「子育てをしたいけど・・・」と様々な事情により思い悩む人にまずは手にとってみてほしい1冊です。

全国の児童相談所、里親支援機関の連絡先リストあり。
Q&A里親養育を知るための基礎知識<第2版> 編著者:庄司順一 発行:明石書店

「社会的養護」「里親制度の現状」「委託とその手続き」「関係機関の役割」「関連団体の活動」「養育の基礎知識」「心理・行動面の問題」「研修と支援」「養育の実際」など9分野89項目にわたって里親制度と養育についての解説がされている。
体験談から一歩先に進んだ知識が欲しいという段階の方におすすめです。周囲の人に説明する際の参考にもなると思います

里親家庭 私の体験 発行:財団法人 全国里親会

全国里親会の呼びかけに応じて寄せられた里子・元里子、里親家庭の実子、里親による42編の体験記集。
ありのままの思い、エピソードから子どもをとりまく問題が垣間見え、それに全力で向き合う人たちの思いが伝わってきます。
(注:この書籍は一般に販売されていません、地域の児童相談所や里親会に配布されています)

わたしたち里親家族!
-あなたに会えてよかった-
監修:東京養育家庭の会みどり支部 編集:坂本洋子
発行:(株)明石書店

里親・里子・その家族の姿、里親になろうと思ったきっかけ、悩み、喜び、涙などから浮かびあがる13の様々な里親家庭の物語を収録。
里親制度をとりまく学校・福祉関係者、里親家庭の親族の声も紹介。
巻末に平成21年度の法改正を踏まえた制度解説とキーワード集を掲載。

これからの児童養護
-里親ファミリーホームの実践-
監修:柏女霊峰 編者:里親ファミリーホーム全国連絡会 
発行:(株)生活書院

里親ファミリーホームの現状と課題について制度・実践の両面からまとめたもの。
里親制度、社会的養護の現状分析から里親ファミリーホーム制度の制度化についての提言がなされている。 既に制度を実施している自治体の運営要綱、全国連絡会による実態調査などの資料も豊富。

ふたりのおかあさんから
あなたへのおくりもの
やく:いいたか もとこ え:しもかわ くみこ 
発行:社団法人家庭養護促進協会

真実告知の内容を扱った絵本。
あたたかな挿絵とシンプルな言葉で「ふたりのおかあさん」の思いが「あなた(子ども)」へ伝えられていきます。
訳者さんは里親さんで、養育されているお子さんに向けての1冊きりの絵本にしようと考えて作成されたのが始まりだそうです。


NHK連続TV小説「瞳」の劇中(第48回放送分)で訳詩が紹介されました。

他人が子どもを育てるとき
−里親と暮らした50人の今−
著者:武井優 発行:かもがわ出版
平成10年の春から秋にかけて10代から70代までの50人にのぼる「元里子」の「今」を取材したルポタージュ。 里親制度に対する肯定・否定両方のさまざまな意見、里親と過ごしていたときと現在の思いの変化、様々な自立の形とその後の経過などが記されている。
その他にも聖徳太子の時代まで遡る児童福祉施設・制度化以前の里親の歴史、家庭・親子をとりまく現状と問題点から 浮かんでくる里親制度に期待される役割などについても考察がされている。
ぶどうの木−10人の“わが子”とすごした、里親18年の記録− 著者:坂本洋子 発行:幻冬舎
里親子家庭と世間の距離を縮めくれている(と、管理人が勝手に思っている)著名な里親さんの初の著作。 親子の絆の輝きには緩やかに頬を伝う涙をいただき、哀しいエピソードには憤慨とやりきれなさを抱きました。 里親さんのことについてもっと知りたいと思わせてくれた一冊です。
丘の上の家 著者:坂本洋子 発行:幻冬舎
前著「ぶどうの木」に続く第二弾。 里親子家庭にどれほどの魅力があるかを知ってもらうことが里親子という家族の形を理解してもらううえでは有効なのだと感じさせてくれる1冊。 「社会の宝をみんなに代わって育てている」そんな丘の上の坂本さん家にあたたかな光が注ぐことを祈りたくなります。
絶望に効くクスリ(2) 著者:山田玲司 発行:小学館
漫画家の著者が「希望」を持っている人に会いに行くというノンフィクションの対談形式の漫画。上記の坂本さんへのインタビューが収録されている(著者が坂本さんを評したフレーズ「太腕ナイチンゲール」は秀逸)。他に宮藤官九朗氏、町田康氏などとの対談も収録。
本気で叱って抱きしめて 著者:奥本千絵 発行:NHK出版
NHK大阪放送局制作のある里親家庭を半年にわたって取材したテレビ番組を書籍化したもの。大阪市内の町工場の仕事場兼住居で繰り広げられる日々のドラマと60人にものぼるこの家庭で育った子ども達の記録が収められています。 養子縁組を目的としない養育里親特有の苦労、実親との係わりにおける複雑な心情、子どもたちの繊細な本音が伝わってくるドキュメンタリー。
里親とは何か
−家族する時代の社会学−
著者:和泉広恵 発行:勁草書房
里親家族の姿から「家族」とは何かを社会学の視点で見つめた研究報告。
豊富なインタビューからは里子と里親のかかわりの中で感じる喜び、葛藤などが浮かび上がってきます。
「家族」をつくる
−養育里親という生き方−
著者:村田和木 発行:中央公論新社
筆者が23組の里親家庭を取材して里親、里親家庭の実子、元里子までいろいろな声を集めたルポタージュ。
里親になろうと思ったきっかけ、子どもとの出会いと別れ、愛着障害・被虐待経験を抱えた子どもと信頼関係を築く奮闘の日々、里親を支えてくれた家族や仲間のこと、自立を後押しする気持ちと不安、周囲とのあつれきなど、語られている内容はどれも実感にあふれています。
(管理人が「これは!」と思った本) (随時追加していきます)

<サイト作成にあたりお世話になったサイト様>

バナーなど サイトの内容
素材を提供していただいたあさひさんの素敵なサイト
ポカポカ色 です。
暖かな気持ちになれる素敵なイラストがたくさんあります。
ソーシャルネットワーキングサイト[mixi]内
里親制度コミュニティ
里親制度について考えるにあたり、多くの参加者の方から示唆をいただきました。

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