「読書感想文の達人」
読書感想文が得意だった 周りがつぶやく「書くことがない」 それさえ材料にして 3人分でも軽く書けた 溢れてくる言葉に酔っているとき ささやかかれてたあだ名は 「ヘリクツ」 詩を書いた 自慢げに見せた最高傑作に 「わかんない」のひとこと 読み返したら 面白そうな どこかにありそうな言葉 ひねり出しただけの言葉 「考えた」だけの言葉 辞書を引けば並んでいるような言葉 直そうとした 力が入らなかった やめたくなった ため息 落ちた顎の先に 手を放り出した ノートに鉛筆をついていると 手首と肘がズ、ズッと動いて 薄い文字が流れ出した 頭からじゃなく 体から言葉がでてくる感じ そこに「思い」があった