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不登校の生徒が増えたときにクローズアップされた保健室登校 というものがある。聞きかじりの知識から説明すると、クラスにと けこめない、クラス(教室)に入れないという状況の生徒で、学校には行き たいという意志がある場合に保健室で勉強をするという形をとったケースで あるという。 集団の中にいられない、イジメがある、先生と合わない、等の理 由がよくあげられるが実情としては推測しきれない悩みをかかえて いるのだろう。 保健室にはいわゆる「先生」はいない、内申書や成績をたてに自分を 従わせようとする人はいない。「先生」には言えないことも養護教諭には言え る。 生徒の心理的安全地帯として緊急避難的には有効な場所と思える。 しかし、保健室とて完全に安全が保証された場所ではない。経験から 言えば彼らとは別の意図で授業を抜け出した別の生徒も保健室には現れる。 純粋(?)な「サボリ」である。授業が単純にかったるい、めんどいとい うあまり深刻でない理由で。往々にして両者は接点に乏しく、無関心なら まだよいのだが時には強者と弱者の構図が生まれることもある。 弱者は安息の時を奪われる、保健室でさえ来るのが嫌になる。 その生徒はどこへ行くのだろう。
学校で
「図書室」 授業時間、仮病でならば保健室には行けるが図書室には行けない。 机と教科書とを拒否した彼ら「強者」に図書室は鬼門とも言える。 専任の司書教諭がいれば相談相手にもなる。 静かに自習するには良い環境だ。 勉強がはかどらなければ読書もいい。 ゆっくり考え事をするのもいい。 ただでさえ不安や「学校(クラス)へ行きなさい」とか「勉強勉強!」 という周囲の声に追いたてられてい るのだからゆとりのもてる「時間」と「場所」を用意してあげられれば と思う。 また、人間関係のリハビリという機能も期待できる。 司書教諭は図書館好きな生徒とのネットワークを構築していることが 多いから、孤立している生徒にクラスや学年を超えた友人関係の糸口 を紹介できるかもしれない。往々にして図書館好きな生徒は 保健室登校をする生徒を攻撃するような性格ではないような印象(プラス 実経験による見込みデータ)がある。適役かと思う。 図書委員会のホームグラウンドという面も利点である。 「安心できる場所=図書館」において集団の中で役割を果たすことで 居場所の無さから失った自信の回復を計れることもあるからだ。 図書委員会の仕事を手伝うのもいいし、また実際に図書委員をクラスで引 受けることはクラスへ復帰するための「居場所作り」のチャンスとなるか もしれない。 一般的に委員会の仕事は好きでないと自ら立候補はしないもので 「やりたい奴がやってくれ」「そんな面倒なことはしたくない」というのが 多数を占めている意識であるようだ (熱心な人にとっては結構楽しい空間であるのだが、、、)。 現在、どこかの図書室で図書室登校をしている生徒がいるのかもしれない。 そんな呼び名を知りもしなかったあの日の自分のように。
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